〜プラスチック製眼鏡フレーム材料について〜
一般に眼鏡フレームに使用されるプラスチック材料については、その材料の原材から繊維素系樹脂と合成樹脂に大きく分かれます。また各材料は、その特性においてそれぞれに優劣があり、製品の使用目的や製造段階における加工性等において使用される材料についても使い分けられています。下記説明は現状においてプラスチック製の眼鏡フレームによく使用される材料をあげたものです。
1.天然素材系プラスチック
セルロイド 常温では弾性があり、耐衝撃性に優れています。深みのある光沢と特性の色柄を得る事ができます。 一般にプラスチック製の眼鏡フレームをこの材料にちなんで「セル枠」と呼ぶことがあります。
セルロース・アセテート 紫外線による変色が少なく難燃性を持ち、比較的軽量です。透明色があり、着色性に優れています。
セルロース・プロピオネート 繊維素系樹脂の中では、比較的寸法案手製と耐候性に優れています。
2.エンジニアプラスチック(合成樹脂類)
ポリアミド 一般に「ナイロン」と呼ばれる材料で合成樹脂中でもエンジニアプラスチックに属します。分子構造の違いにより「66−」・「12−」等と種類に別れ、物性も多少異なります
「66ナイロン」 非常に軽量で難燃性を持ち、耐衝撃性に優れ、弾性が強く強靱です。また比較的耐候性に優れています。
「12ナイロン」 「66ナイロン」に比べ、特に弾性に優れています。またナイロンでは唯一透明色の種類があり、その意味においては着色性に優れています。
ポリカボネート 耐衝撃性ではエンジニアプラスチックの中では最高です。また寸法安定性に優れています。